がんの診療
動物のがん診療は川越市の『動物病院 川越』にご相談ください
近年ワンちゃん、猫ちゃんもワクチン接種やフィラリア予防などにより長生きができるようになりました。人間同様長寿になり、それに伴いこれまでは少なかった「がん」の発病が増加しており、動物のがんによる死亡率は増加しています。同時に動物におけるがんの研究・治療法は目覚しいスピードで進歩しています。
「がん」と聞いて治療をあきらめる飼い主様が多いのも事実ですが、すべてのがんに治療がないわけではありません。抗がん剤療法、腫瘍外科療法、放射線治療、BRM療法等々により、がんを治療していくことは可能です。
動物の「がん」の診察の流れ
STEP1
動物病院へのご来院
STEP2
獣医師による問診および診察
STEP3
検査
STEP4
必要に応じての
さらなる
精密検査
STEP5
治療方針の決定
1.ご来院
日々の生活の中でなんらかの異常を見つけたり、 飼い主様が確認できる場所にしこり、いぼ、おでき等をみつけるなどしてご来院いただき、『動物病院川越』の腫瘍科を受診いただきます。
2.診察
触診・聴診・視診・臭診といった五感をフルに使った診察を行います。
がんに限ったことではございませんが、様々な機械による検査よりも、五感検査を徹底して行うことに力を入れ、その子の全身状態や病状、問題点を明らかにしております。
さらに豊富な治療経験があれば、診断精度は上がります。
当院では、問題点に気付く力こそ診断技術の根幹であると考えております。
3-1.
問題点が見つからなかった場合
もちろん何も異常が見つからなければ最高です!これからもよく観察しいただいて、気になることがあればご来院ください。
3-2.
問題点がみつかった場合
もしも何らかの問題点(たとえば視診でおできを確認・触診でしこりを確認・臭診で違和感)がみつかった場合は全身状態を考慮した上で必要な検査を行っていきます。
しこりが明らかに存在する場合
しこりの大きさ、場所、固さ、血管の位置などを考慮して、可能であれば細胞診(注射針でしこりから細胞を採取し、顕微鏡で細胞を観察する検査です)を行います。
しこりは明らかでないが、全身状態などに問題がありの場合
五感検査で見つからない場合は一般的な血液検査、レントゲン検査、エコー検査などにより体の中を詳しく調べていきます。
4.必要に応じてさらに精密検査を実施
ここまでの検査で問題がなければまずは一安心です。 もしもこの段階で「がん」が疑われる場合は、さらに細部まで下記の特殊検査を行い、問題点であるしこりに対して詳しい検討をしていきます。
細胞検査
しこりの大きさ、場所、固さ、血管の位置などを考慮して、可能であれば細胞診(注射針でしこりから細胞を採取し、顕微鏡で細胞を観察する検査です)を行います。
特殊レントゲン検査
一般的なレントゲン撮影法では診断が難しい場合に、さまざまな角度での撮影を行ったり、造影剤を利用して特殊な撮影法(胃の二重造影・膀胱の二重造影・IVPという泌尿器系の特殊造影など)により見えない部位を明瞭化する方法を行います。
特殊超音波検査
しこりの大きさ、場所、固さ、血管の位置などを考慮して、可能であれば細胞診(注射針でしこりから細胞を採取し、顕微鏡で細胞を観察する検査です)を行います。
5.治療方針の決定
患者様の全身状態、飼い主様の意向、診断結果を踏まえて、これからの治療方針のお話し合いさせて頂きます。
「がん」の治療法は一つだけではありません。
それぞれの治療法の利点・欠点をご説明させていただき、最終的に、飼い主様のご判断により治療方針を決定し、治療を行っていきます。
「がん」は様々な顔を持ち、それぞれまったく同じであるとは限りません。
それぞれ一人一人に合わせた診療が必要です。 「がん」の治療を行うにあたって一番大切なのは、患者様・飼い主様・獣医師が十分な連携を取って治療に当たることです。そうすることで治療効果をより高めることができます。
わからないこと・不安なこと・知りたいことなど、何でもご遠慮なく我々にご相談ください。そして何か気付いたことがございましたら、たとえ治療中であってもぜひともお知らせください。
共に「がん」を克服しましょう。